今現在も現存しているフランスのメーカーTAですが、創業は1947年と非常に歴史があります。
昔からの自転車好きにとっては、昔から馴染み深いメーカーであり、クランク、チェーンホイールが有名です。
定番クランクとして、5ピン、6ピンのスパイダーのクランクは多くのランドナー車に使われていました。
チェーンリングも、当時は26Tという少ない歯数はあまりなく、かなりのツーリング愛好家が愛用していたとか。
その他にも、ボトル・フロントバッグ・シュープレートなどを使っていた方も多いのも有名ですね。
今でもパーツメーカーとして細々と続けていますが、日本に正規代理店があるものの、圧倒的に流通量が少ないのが嘆かれているメーカーです。
しかし日本のツーリング愛好家達は、ランドナーを組むなら、TAのクリテリウムや、シクロツーリストなどのクランクを付ける、その他にも決まったメーカーが多くあり、拘りのランドナーを組むために妥協なく求めつづけています。
それ程人気があり、そして信頼されている製品と言えるでしょう。
ただ需要があるにも関わらず、現行品ですらどこで売っているのかわからないほど、流通量が極めて少なく困っている人が多いのも事実です。
実際、60週年記念モデルを製造したのを最後に、クランク自体の生産は終了しているらしく、創業期のものから最も新しいモデルのものまで、クランクは入手困難となっています。
それでも諦められない方が多く存在しているというのが、TAの価値をさらに深めている要因の一つでしょう。
もはや「宝物」という感覚で求めるTA製品を、全国の愛好家が探し続けています。
